理念ってなんなの?美味しいの?

 

JPBA認定 理念設計講師の三間です。
理念設計講師といいながら、
「理念」って何よ、なんなのよ、っていうことを
ちゃんと記事にしていなかったので、
それに答えるための記事を書いて見ました。

 

目次
  • 1)はじめに〜理念について触れる前に〜
  • 2)そもそも理念とは何か
  • 3)類義語との違いと理念の定義
  • 4)「理念」の構成要素
  • 5)「ミッション」と「ビジョン」の関係性
  • 6)「理念」があることのメリット

 

1)はじめに〜理念について触れる前に〜

私は、起業家に関わらず、誰しもが
《「理念」を持って生きる 》ことを推奨していて、

 

「理念」というものを持っていることこそが、
周りから「一緒にいたい」と思われる「理由」になり、
その人に惹きつけられた人が集まり、
いつの間にか自分が大好きな人しか集まらなくなるという点において、
その人が幸せになっていくという、
「幸せな人生」の原点にあるものが、「理念」だと思っている。

 

「お金」で集まった人は「お金」がなくなったときに離れていくが、
「理念」に集まった人は、「お金」がなくなったときも応援してくれる。

 

ただ、はじめに前置きとして書いておきたいのは、
何が正しくて間違っている、とかではないということ。

 

これらは、ひとつの観点でしかないから、
あなたにこうしなさい、と強制するものではない。

 

ただ、どういう人生をあなたは歩みたいのか、
という各人のwant(想い)でしかない、ということ。
いろんな人がいるからこそ、スピリチュアル的に、
誰もが魂の使命を持って生きている、という、
(私はスピリチュアルは苦手だけれども、私の考えに近い)人がいるだろうし、

 

逆に「理念」とか「人生の目的」をというものを
「キレイゴト」として扱い、
そんなものは不要だという人もいるだろう。

 

ただ、個人的感想として、どういう人生の方が幸せか、
ということだが、「理念」が見つかった人生になってみると、
「理念」が見つかっていなかった人生には戻れないし戻りたくもない。

 

「理念」を持って生きることは、
人生の体験として、
全くもって「《質》が異なる」のだ。

 

「理念」がなければいけないとは言わない。
そうそう簡単には見つからないから。

 

だが、「自分の「理念」はなんだろう」と問い続けている人生は、
必ず、あなたを《生き甲斐のある人生》へ導いてくれると思っている。

 

理念とは、校長室に額縁付きで飾ってある
「良さげな言葉」でも「カッコ良さげな言葉」ではない。

「理念」は”飾り”ではない。

 

 

2)そもそも理念とは何か?

シンプルにいえば、理念とは、
「なぜ〜〜するか」という「理由」であり「目的」だ。

 

「人生理念」なら人生を送る「理由」、つまり生きる目的
「事業理念」なら事業をする「理由」、つまり事業目的

 

「経営理念」「企業理念」など、
言葉として微妙に異なるものがあるが

 

「経営理念」なら経営をする「理由」、経営する目的
「企業理念」なら企業である「理由」、企業である目的

 

なぜ生きるの?
なぜ事業するの?
なぜ経営するの?
なぜ企業であるの?(なぜ企業である必要があるの?)

 

という問いへの答え、ということ。

 

まぁ、事業も経営も企業も、言葉こそ違えど、
その答えが大幅に変わることはありえないはずなので、
ここでは同じものとして扱うのと
このコラムは「経営コラム」として
事業者を対象にする文章なので、
いったん、「理念」と言ったならば、
「事業理念」を意味するとしておこう。

 

ちなみに、これもまた別テーマではあるが、
「事業」は「ビジネス・経営」を総称して言っていると捉えているが、
「ビジネス」と「経営」も厳密に言えば違う。
今回はテーマではないのでこの違いには触れない。

 

3)「理念」の類義語との違いと「理念」の定義

そして次に、他の類似語もあるので、それぞれの定義をより明確にしていく。

 

類義語として、
「ミッション」「ビジョン」「使命」「志」などがある。
この辺を私自身も適当に使い分けてきたが、
ここからはもっと厳密さを持ち込む意味でも、整理してみた。

 

・「ミッション」=果たすべきこと。必ずやること。

=「使命」と同義と思っている。
英語で書くか、日本語で書くかの違いかもしれない。

・「志」

この言葉自体が、複数の意味を持っている。
辞書で引くと、「心に決めて目指していること」「目標」「目的」などが出てくる。
「心に決めて目指していること」という意味をピックアップすると、
「使命」と似ているが、「心に決めて”目指す”」の「目指す」だけを取ると、
「目標」という捉え方もできる。
辞書には、「目的」とも書いてある。

 

「志」をなんと英語に訳すかというのは、
そのときの使われている文脈によって変わってしまうところがあることからも、
ちょっとグローバルには使いにくい。

 

「目標」と「目的」では、似ているようで全く意味の異なるものが、
辞書で調べて両方出てくるところからも、

 

「志」という言葉とその響きは、個人的にはとても好きだが、
英語に訳しにくく不明確なので、世界基準で人を伝える際に
難しくなってしまうので、「理念」を語るときには、
混ぜないように使わないでおきたい。

 

では、「理念」とは何か。

4)「理念」の構成要素

「理念」を構成するものは、
①誰のために
②何を提供することによって
③どんな社会を創造するか

 

というもの。

 

①誰のために
②何を提供することによって
この2つの質問は、事業分野を明確にするし、
社会で果たすべき役割を示してくれる。

 

たとえば、
「要介護者のために」
「介護の親身なサポートを提供する」となれば
「介護事業」になるし

 

「受験生のために」
「大学合格までの伴走」を提供するとなれば
「学習塾事業」になる

 

①誰のために
②何を提供するか
=ミッション/使命/存在意義

 

③どんな社会を創造するか
=ビジョン

 

なのだと思っている。
つまり、

 

「理念」というのは、
「ミッション」と「ビジョン」が
両方含まれてることになる。

 

5)「ミッション」と「ビジョン」の関係性

「ミッション」と「ビジョン」が入っているのが「理念」らしいことはわかった。
では、この「ミッション」と「ビジョン」の関係性は、どういうものか。

 

「創り出したい未来・世界」=「ビジョン」があるとする。

 

例えば、「どんな子どもたちも笑顔で輝いている世界」

 

そのために、あなたが果たすべき「役割」、

絶対にやりきると宣言する具体的な「行動」。

それらが、「ミッション」。

 

ビジョン実現のためのミッションは、一つではないかもしれない。

ビジョン実現のためのミッションは、あなたの特技によって違うかもしれない。

 

例えば、上記のビジョンのために、

「子どもが安価で食事を食べられる場所を作ること」が「ミッション」かもしれないし、

「親のメンタルケアをすること」が「ミッション」かもしれないし、

「子どもに無料で学べる教育ツールを提供すること」が「ミッション」かもしれない。

 

つまり、同じ「ビジョン」の実現においても、

選ぶ「ミッション」が違えば、全く異なる事業になりえる。

 

また、同じ「ミッション」だとしても、「ミッション」を遂行する
対象者(事業のサービス・商品を届ける人)が異なることもあるだろう。

 

上記でいえば、「どんな子どもたちも笑顔で輝いている世界」のために、
メンタルケア」という「ミッション」を
子供」に届けるのか「」に届けるのか、という違いなどは
ありえるだろう。

 

なので、「ミッション」「ビジョン」を組み合わせた「理念」は、
その事業が、端的に、

誰にどんなことを提供し、どんな社会を創るために存在しているのか

を語っていることになる。

 

 

6)理念があることのメリット

理念が端的にその事業の存在理由を語ることなのはわかった。

 

でも、事業者にとっては、理念がなくても、
「事業」そのものはできてしまう。

 

果たすべき役割!!という「ミッション」というほどに
大げさに考えたわけでなかったとしても、
誰にどんなものを提供するか、さえ決まっていれば、
理念のなかの「ビジョン」が明確になっていなくたって、
物を仕入れてそれより高く売れば利益が出るし
事業そのものは動いていくだろう。

 

だけど、そこに、同業他社との違いは何か?
どうしたら競合が必ずいるこの社会で、継続して事業をやっていくのか?

 

という問いに対するところに、
「理念」のメリットが見えてくる。

 

喫茶店を営んでいる3人のオーナーがいて、
それぞれに、
「コーヒーは原価率が低く、簡単に儲かると聞いたから始めました」
「喫茶店をオープンするのが夢だったのです」
「コーヒーを通して、人々の心にゆとりと豊かさを提供したいのです」
と話していたときに、
どこのオーナーの店に行きたいと思うか?

 

ということなのです。

 

つまり、理念がどういう機能を果たすか、メリットがあるかというと、
・お客さんや社会から必要とされる、選ばれる
・事業戦略・戦術構築にブレがなくなる
・(従業員が増えてきたときの)組織の求心力、組織をまとめ動かすもの

他には、

・お客様でもそれ以外でも、自分という人間に共感した人が集まる
・人生を行き当たりばったりではなく、大きく見据えながら戦略的・計画的に生きれる
・充実感・幸福感を持って生きていける
・生き方に自信が出てくる、「生き様」を見せる人であれる

 

こういうメリットがある。

 

ここまで読んだ方の中には
「理念」は、やっぱり、起業したてとか、個人事業主である自分には
不要なんじゃないか、とか、いやいや、そういう大きいことじゃなく、
好きなことを少しずつ突き詰めていきたいので、
私は、「理念」なくてもいいんです、という人も出てくると思うので、

 

次回は、
「「理念」を事業初期から作った方がいい理由」について書いていきます。

 

今後のコンテンツ(予定)
・「理念」を事業初期から作った方がいい理由
・「理念」を引き出す手順
・「理念」は一人では作れない理由
・「理念」は、友達に聞いても出てこない理由
・「理念」は、行動しないと見えてこない理由
・「理念」が浸透していない企業事例
・「理念」が浸透している企業事例

 

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三間 瞳

JPBA認定講師 三間瞳(みまひとみ) 「Cross the World株式会社 代表。 1983年生まれ。青森県出身。一橋大学卒業。 学生時代のNY留学経験と、国際交渉コンペティション参加の実力から「英語交渉」の分野での活躍の 場を求め、ベンチャーIT企業、一部上場のITゲーム会社の法務部門にて、 そのスピードと正確性、その問題把握力で、期間内の達成不可能と言われたクロスカルチャー型プロジェクトの完遂の功績から社長賞を受賞するなど国際法務部門の人材としてのキャリアを積む。 その後、「英語交渉」の分野のスキルを元に起業を志し、なにより、自分自身がより活かされ社会に貢献する道があるはずと思い、退職するものの、そこから自分の事業の組み立てに苦戦する。 軸のある経営に軌道修正ができたのは、親川政明氏に師事したことから得た、「才能」発掘と「理念」策定がきっかけ。
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