JPBA沖縄エリア支部長
パーソナルビジネス経営コーチ 安次嶺 実奈子(あしみね みなこ)です。
先日お会いした経営者の方のお話です。
会社が軌道に乗ってきて少し安心できるようになったので、新規事業として自分が好きな商品を販売しようと思い事業部を立ち上げたそうです。
既存事業は、原価率が低く利益が取れる事業のため、上手く行っています。
しかし、新規事業は、原価が高く利益が低い。
また、カタログでは販売しにくいため、店舗での展示が必要になり、固定費がかさみます。
「御社の強みは何ですか?」と聞いたところ、
☑他ではない珍しいデザインの商品を取り扱っていること
☑仕入先のルートが独自である為、大手企業より価格が何割か安い
☑社長自身が好きな物を厳選して仕入れている
というのが強みだ!とおっしゃっていました。
でも、思うように売れないのです・・・
他と違うし、お客さんにもこんなの欲しかった!って言われるのですが、思うように売れないのです・・・
そこで、取り扱い商品に関連した業者さんとコラボをしたらいいと思うのです。
「私もお客さん紹介しますので、コラボしてお互いにwinwinの関係になりませんか?」
という風に業者さんを探してみようと思いますがどう思いますか?
という相談でした。
皆さんいかがでしょう。コラボしたら良い関係になって、商品が売れると思いますか?
私は、そうは思えませんでした。
これには、いくつかの問題があると感じました。
☑経営理念があいまい。
☑理念が決まっていないので、お客さんも付き合う業者さんも決められない。(どんな人と付き合うか決められない。)
☑お客さん(ペルソナ)が決まっていない。買ってくれる人が分からない。
☑セールススクリプトが仕組み化できていない。など
もっとあると思いますが、JPBAでお伝えしているPBF®に当てはめて説明しますと
まず、理念があいまいという点ですが、
どんな想いで、誰のために、何でその商品じゃなきゃいけないのかということが、説明できていない。
私が好きだから、私が可愛いと思うから・・・
では、お客さんが欲しい商品でなければ、どんなに良い商品でも残念ながら売れません。
なので、どんなお客さんに来て欲しいのか、そのお客さんは何が好きなのか、どこに行けばそのお客さんに会えるのか。
など、リサーチすることが必要になります。
それができてから、戦略を考えるのですが、先に集客・販売の戦略からやろうとすると失敗してしまいます。
自社の理念が決まれば、付き合う業者もお客さんも自ずと決まってくるので、戦略が立てやすくなります。
ですので、この経営者の方がまず取り組むことは、理念を創ってお客さんを決めることが先なのです。
今回のセミナーでもご案内させて頂きますが、成功するには「理念」と「仕組み化」の組み合わせがとても重要になります。
成功事例や失敗事例も踏まえてお伝えしていきますので、お楽しみに♪