【JPBA西尾】No.026:【 粗利率(付加価値)を上げる!】成長する事業のつくり方

西尾 順(JPBA代表理事) JPBA経営者コラム

【社長経営コラム】No.026

【 粗利率(付加価値)を上げる!】
顧客に選ばれ、成長する事業のつくり方

必要だと分かっていても、社員を増やせない

今日のテーマは『 付加価値を上げて、顧客から選ばれる方法 』についてお話ししたいと思います。

今回お話しした社長様は、年商5000万円、事業歴2年、セキュリティ会社をしているA社長です。

A社長は、ひとり社長として外注や業務委託で仕事を回していたのですが、ひとり社長の限界を感じていました。元々、上場企業を数社渡り、部長や役員をしてきたこともあり、経営にはある程度精通していましたが「本当にこのままでいいのか?」という疑問が常にありました。

そんなA社長が経営相談に来られてました。
A社長は、面談の席に着くなり口火を切り始めました。

「執行役員を雇い、社員を増やすことを決断しました!
「経営的には間違っていないと思うのですが・・・
 イマイチ、その決断があっているのか?疑問を感じています」

そこで、現在の経営状況をお訊きしました

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・商品はしっかりお客様が欲しい物になっているか?
・粗利7割、商品単価や効率化は大丈夫か?
・ビジネスモデルとして
 会社が成長する仕組みになっているか

・3年後の未来はどうしたいのか?
(社長のビジョンと会社のビジョン)
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社員を増やす、増やさない以前に、まずは事業そのものの経営課題を明確にして、強い事業にした後で、強い組織や採用について考える必要があります

A社長のお話を伺うと、そもそもの単価が安く、キャッシュフローの改善も必要でした。また、仕組みもまだ完成していないため、競合他社と比べて、お客様に必要とされず、比較検討の段階で値踏みされているようでした。

その結果・・・

お客様に選ばれにくく、事業としても社長のマンパワーや人柄、営業力で何とかなっているが、社長が事業から抜けたり、仕事が増えて動けなくなると、会社の動きも止まってしまう状態になっていることがわかりました。

今の状態で、社員を増やせば、販管費や人件費などの固定費が増えて、営業を120%頑張っても、経営が苦しくなることが想像できます。

そして、社長だけでなく、社員やスタッフの労働時間が増えていき、
ブラック企業的な働き方になってしまいます。
これは企業のブランディングにも大きく影響します。

次に、しっかりした事業として、大きく飛躍する「成長する事業」についてお話ししたいと思います。

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社長の仕事を、社員・スタッフに移譲する

経営の仕組み化が出来ていない
「年商数億円企業」が、
【売上停滞】となる理由として
大きく分けて次の2つに分けることができます。

1)ビジネスモデルに問題がある

そもそも、事業をする上で「ビジネスの種類を選ぶ」、
「ビジネスモデルを設計する」までは行っていると思いますが、

そのビジネスモデルが理想通りになるのか、
将来スケールし、成長や収益があるのか、
また、人を採用して労働時間はどれくらいかかるのか、
そのビジネスモデルは儲かるのか?儲からないのか?
最初に紙の上で計算する必要があります。

よくあるケースとして、例えば、
1人社長の延長線のままで
手間と単価が見合っていなかったり、
昭和の時代の古いビジネスモデルだったりで、
年商数億円の規模で停滞することになります。

2)仕組みに問題がある

ビジネスモデルがある程度出来ていても、
仕組みが完成していないため成長軌道に乗り切れず、
「社長が頑張る」ことで会社を回すケースが
これに当たります。

システム化された組織、
仕組み化された事業
ではなく。
社長が頑張ることで会社を回す
というケースがこれに当たります。

次に、簡単に10問のチェックリストで
実際の自社の仕組み化度を確認してみてください。

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<仕組み化チェックリスト>
1,社長が常に現場にいなければならない
2.売上・営業が社長(役員)に依存している
3.スタッフが指示待ち状態
4.仕事量が増えると業務が混乱する
5.社長が常に雑務・フォローに追われている
6.まとまって3日以上の休暇が取れない
7.スタッフが成長しない
8.経営が感覚的で、数字に基づく管理がない
9.クレーム対応が社長に集中する
10.経営ビジョンが曖昧、次のステップが見えない
  モヤがかかっている感じがする
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もしも5つ以上「はい」がある場合、
今すぐ仕組み化が必要です。

どちらも一見「年商数億円での停滞」ですが、
その原因は異なります。

原因は異なるのに、結果は同時に起こるので
当事者である社長からすれば混乱するのは当然です。

先ほどご相談に来られた年商2億円、システム会社をしているA社長も
まさにこの2つの理由で【売上停滞】となっていました。

売上を見ると確かにこの2年間、わずかな増加はあるものの、
年商2億円で推移しています。

「停滞の理由が分かりました。
 しかし、理由は分かったとしても、
 具体的にどこから手を付けて良いのか
 分からないですし、
 これは1人では出来そうもありません」

会社の唯一の強みは「A社長の営業力と人脈」だったので、
社員やスタッフは社長にべったり寄りかかっている状態でした。

「これは根本から解決しないといけないですね。
 ぜひ、経営の基礎から学ばせてください」

とA社長は神妙な顔で言われました。

それから6ヵ月間の研修を受けて、
経営戦略や組織づくり、ビジネスモデルの見直し、
ポジショニングや仕組み化を行い、

年商2億→3億円を達成しました!

「一番嬉しかったのは、
『社長しかできなかった営業』が
『社員でも売れるような仕組み』が出来たことです」

打ち合わせも大事なもの以外は
すべて社員がやるようになりました。

高単価の商品も売れ、
大きなプロジェクトにも参加することが決まり、
単月の売上は3倍となりました。

最後にご感想として
「6ヵ月間、正直大変でしたが
 結果が大きく変わって嬉しいです。
 JPBAで経営を学ぶ前と、今とでは、
 ビジネスは大きく変わりました!
 ありがとうございました!」
と喜びの声をいただきました。



世の中の多くの経営者は
「困っている事があっても1人でなんとか解決しよう!」という頑張っています。しかし、それがなかなか出来ずに「いつか出来るだろう」と何度も繰り返しになってしまっています。

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最後までコラム記事を読んでくださり、ありがとうございます。

JPBA代表理事/組織設計アドバイザー
西尾 順(Jun Nishio)

 

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JPBA代表理事|西尾順

一般社団法人 日本パーソナルビジネス協会(JPBA)、日本で唯一の実践経営と経営人材育成が行える協会、代表理事・組織設計アドバイザー。企業経営の存続を左右するブランディングの世界にあって、東京都から「経営人材の教育事業」として経営革新の承認をいただき、80%の企業で売上アップの成績をあげる。中小企業の経営相談数は、5000社以上を超え、1年を通してアメリカ・マレーシア・日本の各地から社長様・経営者様のご相談を伺う。その結果、事業の仕組み化、組織設計、会社経営など、ブランディング経営を通した顧客満足度は非常に高く、年に10回、日本各地やオンラインで行われるセミナーや勉強会に、数多くの経営者が詰めかける。また、ブランディングからデザインを一貫して行う「株式会社 クール・アンド・クレイジー」代表取締役として活動する。

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