【社長経営コラム】No.013
年商3000万円の壁を越えた
社長のビジョン戦略
社長はワガママに!ビジョンは「好きな事」をしていい
今日は、ビジネスで成功を目指す社長に、経営力やブランド力の強化で、6ヵ月後に《年商3000万円の壁を越えた社長のビジョン戦略》の実話をお伝えします。
この方法はこれまで5000社の経営相談で、年商5億,10億と伸び盛りの社長様や年商1000億円以上の上場企業の部長様にも行っている方法となります。
今回ご紹介する社長様は、アパレル業界で事業をM&AでバイアウトされたA社長です。
A社長は現在56歳で、27歳の時から29年間にわたりアパレル会社を経営し、3店舗まで事業拡大を成功させた方でした。若い頃から必死に汗を流して大きくした会社をバイアウトした途端に、今後何をしていいのか悩むようになりました。
これまで苦労していたお金の問題は解決し、今はたくさんお金はあるが「次に何をしたら良いのか?」ビジョンが見えず、なんだか暗闇を歩いているような気分になってしまいました。
「とりあえず、好きな事業をしたい・・・」
と思い立ち、5年間(不動産、資産運用、小売、ECサイトなど)いろいろな事業に手を出しては上手く行かない日々を続けていました。
そんなA社長の悩みは、今後の会社経営についてでした。そこで話を伺いながら、わたしから次のような質問をさせていただきました。
「社長、売上を上げることは置いといて、
結果を出さなくていいので、自由に何かをやるとしたら
どんなことがしたいですか?」
すると、社長は「人を応援したい」と語り始めました。
社長のミッションとビジョンを明確にする!
会社や商品といったものをブランドとして市場で存在感を増すためには、競合よりも知ってもらい、分かってもらい、理解してもらい、好きになってもらい、選んでもらう・・・ということが必要になります。そのためにも、競合との差別化を図ることは重要です。
しかし、一番最初のスタートであり、大きな壁は差別化として「あなたのブランド(会社やあなた)が存在する理由を明確にする」ということが必要です。
例えば・・・
A社『 私の会社は今後最低でも
5年間は売上を上げずに現状維持をします
(=お客様に貢献するつもりはありません)』
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というビジョンの会社と、
B社『 私の会社は、
お客様のために精一杯お役に立ちたいです。
どんなときも社員一丸となって
お客様へ最大限に最善を尽くします 』
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という会社があった場合、あなたはどちらで商品を買いますか?
同じ価格で同じ商品、または少し高かったとしても、
きっと【B社】を選ぶと思います。
人は、目的が明確なブランド、または、未来が明るく、自分のために必要なブランドとは、長期的に付き合いたいと考えています。
そこで、社長であるあなたに質問です。これは未来を考える質問として自由に考えて見てください。
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<未来への質問>
・あなたのブランドとして、会社が存在する理由はなんですか?
・将来どのようなブランドとして、お客様と関わりたいですか?
・または、周りの人々や社会とポジティブに関わることはできそうですか?
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この質問を明確にすることで会社やブランドの方向性を示すコンパスとなります。
そのためにも、①社長のビジョンを明確にして、②会社のビジョンを明確にしていき、③最後に2つを融合していく3ステップが重要ポイントになります。
それが上手く融合して一つのカタチになっていくと、社長がやりたいことをやると会社の業績が上がり会社が成長していく、また、会社がやるべきことをやって業績が上がり成長して行くと、社長のやりたいこと以上の景色を見ることが出来て、目標が達成されていく・・・という相乗効果がでてきます。
その結果、本当の意味で【会社経営の楽しさ】を感じることができます。
A社長のその後、「人を応援したい」と語った社長は、油絵やイラストを描くアーティストと組んで、社長のビジョンをアート作品としてカタチにするビジネスを初めて、年商3000万円、来年には1億を目指すところまで事業成長することができました。
社長自身もビジョンを明確にしたことで、大きな変化を実感しましたが、同じように、他の社長様にもその効果があると「ビジョンを絵にする」事業をつくり、今もクチコミでご紹介が広がっているようです。
会社を大きくしていく上でも、社長自身のビジョンが大きくて、尚且つ具体的なことが重要です。しかし、売上という条件に囚われると、社長の動きが悪くなってしまいます。ビジョンは自由に!現実は仕組みで回す会社経営が必要となります。
私たちJPBAは経営が学べるコミュニティを運営していますが、毎月の経営勉強会では業績アップや事業の成長方法について多くの経営者が学んでいます。興味があればぜひご参加ください。
最後までコラム記事を読んでくださり、ありがとうございます。
JPBA専務理事/組織設計アドバイザー
西尾 順(Jun Nishio)