【社長経営コラム】No.007
No.007:社長は「売れて儲かる組織」と「楽しい職場」を目指せ!
10億円企業になるための組織づくりの準備とは?(後編)
こんにちは。
社長が経営を学べる協会
JPBA理事の西尾順(にしおじゅん)です。
このコラムは5000人の経営相談から
ピックアップして社長の会社経営を
お話ししています。
今日のトピックはこれ!
【今日のトピック】
社長は「売れて儲かる組織」と「楽しい職場」を目指せ!
10億円企業になるための組織づくりの準備とは?(後編)
について、お話ししたいと思います。
組織として機能するための準備
年商2,3億円を超えるためには、各部門がその役目を果たせるかが重要になります。
組織設計では、業務を分担するための「部門」を設けます。そして、各部門に名前をつけ、そこに人員を配置していきます。そのときに、各部門の目的(部門理念)や行動指針、役割、機能など、何の準備もなくスタートしてしまうと、後々問題が起きることになります。
例えば、突然、社員に「あなたはこれからチームリーダーね」と言われ、仕事をするにも「普通はわかるよね」と言われるだけだと、困ってしまいます。部門のゴールが曖昧だと自分なりのゴールを決めて、「だいたいこんな感じでいいか?」と効率化という手抜きが始まります。
そうやって定着した「やり方」は、その後、ずっと改善されないまま、生産性も効率性も低い形で悪い伝統として、次の担当者へ受け継がれていきます。このときに生じる4つの現象をお伝えしたいと思います。
1)自発的に考えない「アイデアなし」
問題が起こったら、「○○な問題が起こりました!どうしましょう?」と言うだけで、解決策の提案がないまま報告だけをしてきます。現場の詳細が分からないので、結局、社長が現場に降りて解決策を考えて、指示を出す状態になってしまいます。指示待ちの部下、頑張るアピールの部下、「ちょっと別の仕事で忙しくて…」と言い訳する部下、名ばかりのマネジャー(管理者)、ぼけっと傍観して何も動かないマネジャー、部下だけを悪者にするマネジャーができる。
2)個人主義重視の「連携拒否」
業務の引き渡しや調整、フォローや助け合い、または、助けられても自分は売上をあげているから当然。当たり前だと思っています。またおんぶに抱っこの社員が周りを巻き込み、業務の調整が上手く行かず、結果、部門同士の連携がかみ合いません。次第に人間関係が悪くなり、お互いに境界線を引いて、怒られないように自分の保身に走ります。そこそこの仕事で、そこそこやって、責任を取らされないように頑張ります。その後、自発的な協力のない組織になってしまいます。
3)本当の情報とウソの情報が混ざる
業務にはトラブルはつきものです。誰のせいでもなく、仕組みの問題なのですが、現場でも問題が起こっても自分の評価を下げるかも知れないと思う社員が現れ、自分が有利になるように問題を隠します。社長は、現場から情報が上がってこないので、お客様に関わるクレームや売上に関わる原因が掴めず、対応が遅れるため損失が大きくなります。
4)事業・部門事の目標が達成されない
目標が曖昧になる。忘れる。目的が分からなくなる。出来ない理由や言い訳をする。指示されても行動しない。「いや」「でも」「だて」「やってはいるのですが…」「その前に○○をする必要があって…」「○○さんが○○なのでしょうがない」っと各案件の進みが遅くなり、全体的に企業成長スピードを下げていきます。毎週、毎朝、同じ目標項目がタスクに残り、同じ目標を立てることになります。
ここに上げたものは、社員数が5名以上の小さな会社でも起こる病気です。また、一人の「目的が不明確な人(給料以外で会社にいる理由がない人)」がいるとさらに加速して病気が伝染していきます。
普通は10名、20名・・・と社員やスタッフが増えて行くと効率化と納品スピード上がり、売上も上がっていきますが、【組織を機能させる準備】をしていないと、作った組織が機能する事ができません。
これは、社員やスタッフの人柄の問題ではなく、仕組みが起こす問題です。人の問題とは分けて考えることが重要です。そこで具体的な目指す組織として下記のような組織を目指したいです。
・ 仕事は売上を上げること。作業をこなすだけにしない
・ 理想の状態と現状とのギャップを試行錯誤で解決する
・ 売上や経費に対しての危機感を共有する(他人事から自分事へ)
・ 新たな取り組みに対して積極的に向き合う・行動する。
・「経営—管理—現場」の情報共有、連動している
人を雇った瞬間から、このような組織になることが理想ですが、残念ながら最初からこのような組織になることはありません。そのために大切なのが【教育】となります。
理念、人格、モラル、協力、コミュニケーション、掃除、やるきのコントロールなど、抽象度の高い話から具体的な話まで、会社での仕事の仕方(あり方とやり方)を学べる準備が必要です。
わたしが企業の相談を伺うときに、必ず社内の雰囲気と共に見るのが「トイレ」です。会社の売上が下がり、社内体制が末期の状態になると、一番最初に汚れるのがトイレです。次に、窓や部屋の隅の積まれた荷物、床や玄関の汚れ、作業する机が乱雑に散らかるなど症状が出てきます。
人は、何か大きな目的に向かって進んでいて、自分の必要性を感じる場所で、目の前の頑張ることがハッキリしていると「やりがい」や「充実感」を感じることができます。高見を目指し、お客様を助け、幸せにして、社員同士も助け合い、頑張っている事が共有できれば、楽しい職場となります。
しかし、逆に、自分が頑張っても結果がでない。終わりがない。誰からも求められない。慣れ、緩み、現状維持。日々の仕事は忙しいが、肉体的に、または、精神的にツラいだけの職場は、ウツの温床になりますし、売上も下がっていきます。
これが、組織が大きく展開できるか、社長の管理しやすい元のサイズに戻るか、の分かれ道になります。組織を機能させるためには「準備」が重要なポイントです。
B社長は、組織を作る準備として、人事制度や教育制度に取り組んだことで、半年で年商2億円が3億円に上がりました。この結果は、特別な事をしたわけではありません。組織の問題が起こる前に準備をしたことと、経営や組織の全体像を先に理解したことで誰でも手に入れることが出来ます。
「社長の限界 = 売上の限界」を感じている社長様、社員が3〜5名以上の社長様は、ぜひ組織づくりの準備をはじめてください。
わたしたちJPBAも、成長する会社と楽しい職場づくりを応援できたらと思っています。
最後までコラム記事を読んでくださり
ありがとうございます。
JPBA理事 西尾 順
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